こんばんは
京都の着付け・着付け教室 着つけヒラリです。
昨日はおくる装いというタイトルで記事を書きましたが
今日は反対側の衣装について。
最近は、結婚式も
「自分たちらしさ」を大切に計画を立てられる方が多いのですが
お葬式も同じように「その人らしさ」を重んじる傾向にあるようです。
以前参列したお葬式では、式が始まる前の時間帯に
故人がお好きだったとあるロックバンドの楽曲がBGMとしてかかっていて
大変におどろいたことがあります。
BGMも斬新な様変わりをみせるのですが
おくられる方の装いも、昨今では白装束を着ず
故人のお気に入りの普段の装いで、というのが増えつつあるそうです。
別れは悲しいことではあるけれど
科学や医学のすすんだ現代において
死を穢れとして、自分たちとは同じでないものとして恐れる必要はなく
いつまでも大切な人として接する気持ちはよくわかります。
でも、もはや着付け教室で
「衿合わせが反対になったら死んだ人になるよ」とお伝えしたりするのは
だんだんと通じない言葉になっていくのかしら、と
ふと思った今日この頃でした。