一時暑さもこれまでか、と思っていましたが
ここのところ日中は暑さが帰ってきました。
7月の末にゆかたの仕立てをお願いしていたら
先月の末に仕立て上がり
受け取った翌日、ちょうど歌舞伎を見に行く予定だったので
しめしめ、とばかりに着て出かけました。
気に入ったものが手元に届くこと
仕立て上がったばかりのきものに袖を通すことというのは
どうしてこんなにわくわくと嬉しいのでしょうか。
蒸し暑い日でしたが
歌舞伎もとても楽しく、楽しいきものでのお出かけとなりました。
ゆかたは、7月8月が基本の着用時期とされていますが
わたしがほぼ毎日きもので過ごしていたころ、
5月ごろから9月いっぱいの間くらいはゆかたを着ていたように思います。
体感温度の調節や見た目の季節感を損なわないために
襦袢を合わせて着ていたり、そうでなかったりいろいろですが
自宅で簡単に手入れができ
暑い日の長くなった昨今、中に着るものの加減で体感の調節もでき
とても使い勝手がよく重宝したのがゆかたでした。
昔から割とおとなしい色柄が好みだったので
きものとして着ても違和感のないようなものや
透け感の少ないものが手元に多かったのも
ゆかたが重宝だった一因だと思われます。
「これをこんなふうに着てもだいじょうぶでしょうか?」
「そんな着こなし問題ないのですか?」と
おたずねをいただくことも多いのですが
いろいろな決まりは
ご自身と周りの方が快適に過ごせるためにこそあってほしいもので
日常の場面では、8月を過ぎてゆかたに手が伸びることがあってもかまわないのではないかと思っています。