ブログ

2021.03.21

喪服の着付けによせて思うこと。

こんにちは、京都の着付け・着付け教室 着つけヒラリです。
かたい蕾もほころび始め、
着付から着付けの移動の合間に春の到来を知るこの頃です。

今の時期はご卒業・ご卒園で着付けに呼んでいただくことが多く
また年間通して、ご結婚など
おめでたいことでお声をかけていただくことが多いですが
人生を終えられた方の最後のお見送りも、大切な節目として
着付けのご用命をいただくことがあります。

すなおににこにこしていられるお慶び事のときとは違い、
お悔やみの場面では、どのような心持でいればよいのか
難しいものだといつも感じます。
気丈でいらして、さっぱりとした方もいらっしゃれば
故人さまのことを思いながら支度の時間を過ごされる方、
普段と変わらずにこにこしていらっしゃる方でも、
お気持ちは揺れ動いていることと思うと、
こちらも立ち居振る舞いや言葉選びに慎重になってしまい
結局気の利いたことの一つも言えないのですが
心がけていることは、自分もお悔やみに伺った人間の一人であるという気持ちで
その場にいるという気持ちを持つことです。

自分自身も年齢を重ねるうちに、
自分が家族を送り出す機会もあり、
送り出す側のあわただしさ、大変さも知り
支度のために誰かに身をゆだねる、ほんの30分ほどでも
できることなら、ほっとした気持ちで過ごしていただけたらなと思うようになりました。

故人さまにお会いしたことがなくても
自分の服装やメイクも、言葉遣いも、お悔やみに伺うつもりで選ぶことで、
できる限りご用命くださった方に寄り添えたらと考えています。

「送られる故人に恥をかかせないように」
「親が嫁入りの時に持たせてくれたものだから、親を送る時には」
と、いろんな理由できものをお召しになる方に
どうかきものを着ることが少しでもその方を支えてくれますように。

FBページ→こちら
Instagram→こちら
Youtube→こちら
LINE公式アカウント→こちら

ぜひフォロー・チャンネル登録お願いいたします!
いいね!していただけると励みになります。

お免状や複雑なコースはなし
きものを楽しむための着付けプライベートレッスンやっています。
着姿ブラッシュアップやポイントレッスン
プロ向け講座や着付け技能検定対策もどうぞ
お気軽にお問い合わせください

着つけ ヒラリ 着つけ ヒラリ